サム・ライミ監督作品。トビー・マグワイア主演、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、トファー・グレイス、ブライス・ダラス・ハワード出演の映画『スパイダーマン3』をパーソナリティー斉藤洋美がを紹介。
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〈ストーリー〉
NY市民に受け入れられ、酔いしれるスパイダーマン(=ピーター・パーカー)に、ある日、謎の黒い液状生命がとりつき、赤と青のあのスパイダーマンのコスチュームを黒に染めてしまう。
ブラックスパイダーマンとなったピーターは、黒い感情に支配され自分を見失っていき、本当の敵はもうひとりの自分だったと気付くのだが・・・。
恋人メリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)はそんなピーターを・・・。
どうなる~スパイダーマン!!!
〈Hiromi’s Eye〉
ビュ~ン!ビュ~ンと摩天楼の間を、あのクモの糸を使って飛びまくる浮遊感が大好きな私。
初めてそのビューン、ビューン感をシリーズ1で体感した時はオ~~~ッ!と感激したものでしたが、人間とは悲しいもので、最初の気持ちを維持していくのは本当に難しいよね。
で、スパイダーマンも、初めてビューンと飛べた時の感動を忘れてしまったかのように、調子にのっちゃって、みんなにヒーロー扱いされ、自分の力を過信してしまった時、ほらほらきたきた~!本当の敵!心の中の黒い悪魔・・・。
やだよ~、自分の中に敵がいるなんて。
でもいるんです!さあ、どうする~!と、
あの善良そのものだったスパイダーマンが自分の中の悪に支配されてしまいます。
心の中の悪に支配されたスパイダーマンって・・・?
お~!腰フリダンスもしちゃったりして・・・?
と今まで見たことのないスパイダーマンに会えるのも楽しみのひとつ。
それにしても、悪の心に支配された時と善の心に支配された時の人相のギャップがわかりやすくできていて、人間の顔は心が作るものなんだね~と、ちょっと、いやかなり勉強になりました。
今回のテーマは、スパイダーマンが、最大の敵=自分の中の悪と闘うことだけれど、実は、スパイダーマンだけじゃなく、ピーターの親友だったハリー(ジェームズ・フランコ)も、闘います。他の人たちも・・・。
それから勿論、今までに増して、ビュ~ン、ビュ~ンというスパイダーマン独特の浮遊感はたっぷりあじあわせてもらえます。
今作は、特に、空中で飛び交いながら戦うアクションシーンが、キャ~!落~ちてくよ~~!というハラハラドキドキ、スピード感など迫力満載で、まるで遊園地のアトラクションに乗っている感覚でした。
〈みどころ〉
【サンドマンというキャラクター】
スパイダーマンの敵のひとり。
その名の如く、砂男。
この砂男、ザザザザ~と別世界からきた訳ではなく、ある男が謎の研究施設に入り込んでしまい、気付くと自分の体が全部砂になってしまっていたという設定。
あんな無防備な場所に、砂男になれちゃうような施設があって良いの~?など結構つっこみどころ満載なのだけれど、サンドマンのCGは素晴らしく、大きくなったり、形を変えたり、七変化しながら、摩天楼の間をザザザ~と移動しスパイダーマンと戦うサンドマンは必見です。
それにしても、一瞬にして砂男になれるあの施設は何だったの???気になる~。
【悲しい運命とつっこみどころ】
スパイダーマンもハリーも、実はサンドマンも悲しい運命を背負っているのに、つっこみどころ満載に描いてくれているところが、サム・ライミのすごさ?
彼らが、悲しい運命に翻弄されながらも成長することに感動しながら、随所随所で、「ありえね~!」とつっこみながら楽しめる作品って、ある意味凄いエンタテインメントだな~と思ったのでありました。
〈お気に入り〉
- いつも怖い顔ばかりだったハリーに扮するジェームズ・フランコのチャーミングな笑顔に会えたのが嬉しかった。(それにしてもハリーの人生って・・・)
- ピーターの大切なメイおばさんに扮するローズマリー・ハリスさんがステキです。今年で御年80歳になられるそうですが、とても可愛らしい女性であこがれです。
メイおばさんが出演してくれるからこそ、スパイダーマンに深みが増すような気がします。
原題:Spider-Man 3
監督:サム・ライミ
脚本:アルヴィン・サージェント
出演:
- トビー・マグワイア
- キルスティン・ダンスト
- ジェームズ・フランコ
- トーマス・ヘイデン・チャーチ
- トファー・グレイス
- ブライス・ダラス・ハワード
音楽:クリストファー・ヤング
製作年:2007年
製作国:アメリカ
日本公開:2007年5月1日
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:140分
▼予告編