パーソナリティー斉藤洋美がペネロペ・クルス主演の映画『ウーマン・オン・トップ』を紹介。
〈ストーリー〉
ブラジルのものすごく海のきれいな港町に生まれたイザベラ(ペネロペ・クルス)。 容姿端麗なこの女の子、でもひとつだけ苦手なものがありました。
それは、乗り物。車は勿論、電車、飛行機、バスに自転車、エレベーターまでとにかく、乗り物に乗ると、酔ってしまってどうにもならなくなってしまう! という訳で、小さな頃から、家に閉じこもりがち。それも台所に。そして、気づいた時には、どんな人の(特に男性)身も心もとろけさせてしまう程の料理上手なレディに成長したのでありました。
料理が縁で結婚。レストランを開いたけれど、イザベラはコックとして使われるのみ。 しかも、旦那さんに浮気までされて・・・。
冗談じゃない!と立ち上がるイザベラ。乗り物酔いのために今までブラジルの町から出たことのなかったイザベラが、意を決して、親友(ゲイなの!)のいるサンフランシスコへ、自立の旅に出発~!!
サンフランシスコで、料理上手な良い女がどう変身するか~!! 女のパワーはすごいんだぞ~!!
”愛と激情のはざまで心までアツくなりそうだ”
〈Hiromi’s Eye〉
この作品は、Loveと乗り物酔いと料理と魔法とサンバの映画です。
Loveで胸がキュンキュンして、乗り物酔いで大笑いして、料理で舌も心もとろけて、魔法でファンタジーを楽しみ、サンバのリズムに身を任せる心地良さ・・・もう、最高に楽しめた映画でした!
主演のペネロペ・クルスも出演していた「オール・アバウト・マイ・マザー」は、女性 (特に母)の強さ、素晴らしさを描いていたけれど、この映画は、女性の可愛らしさが描かれています。
女性に生まれてきたのなら、こんな風にチャーミングになりたいよ~!と思わず思ってしまうはず。
そして、すぐに影響を受けやすい私は、料理上手な女になりたくて、映画を観た帰りに料理の本を買ってしまったのでした。
〈みどころ〉
なんてったって、ペネロペ・クルスの美しさ!髪型、歩き方、ファッションから 料理を作る時の情熱のかけ方まで、女性の私から見ても、うっとり~でした。
それから、脚本家のヴェラさんが、大の料理好きのため、ここかしこに、色々なブラジル料理が登場します。特に、情熱の真っ赤な唐辛子「マラゲータ」の様々な使い方には注目!(料理以外の使い方も教えてくれますよ!)
そして、ブラジルの日常にかかせない「イマンジャ」という海の女神さま!!
〈お気に入り〉
イザベラの親友のゲイのモニカ。演じるのは、ディカプリオの「ロミオとジュリエット」でマーキュシオに扮したハロルド・ペリノーJr。
この”ドラッグ・クィーン”のモニカがイイ味出してます!もうサイコ~!良い女のそばには何故かゲイがいる!!
そして、イザベラの旦那様のトニーニョの歌声。いつもサンバ、ボサノバを 歌っているの。これが、イイ声なんだわ~! 私って、声のイイ男性に弱いみたい・・・。
トニーニョに扮しているのは、ブラジル№1スターで、「黒いオルフェ」のリメ ーク版「オルフェ」に出演しているムリロ・ベニチオ。 そして、ペネロペ・クルスの唇と二の腕。とってもセクシーなんだよ!
英題:Woman on Top
監督:フィナ・トレス
脚本:ヴェラ・プラジ
出演:
- ペネロペ・クルス
- ムリロ・ベニチオ
- ハロルド・ペリノーJr
- マーク・フェアースタイン
音楽:ティエリー・アルボガスト
製作年:2000年
製作国:アメリカ
日本公開:2000年12月16日
配給:20世紀フォックス
上映時間:85分
▼予告編