チキン・リトル

チキン・リトルパーソナリティー斉藤洋美がディズニー映画『チキン・リトル』を紹介。

(C)DISNEY ENTERPRISES, INC.


〈ストーリー〉

ドングリが有名な「オーキー・オーク」という町に暮らすチキン・リトル。
チキン・リトルはある「ドングリ事件」を起こしてしまってから、町中の笑い者になってしまい、
何をやっても、「ダメダメ君」のレッテルを貼られてしまいました。

そんなリトルが、健気に頑張れば頑張るほど、何故か珍騒動が起きてしまうのです。
でも、リトルはくじけない。
それは、大親友のフィッシュ、ラント、アビーがいつもそばにいてくれるから・・・。

そして、大好きなお父さんをいつか喜ばせてあげたいから・・・。

そんなある日、リトルのところへ、空から妙な物が振ってきた~!

さあ~どうなるリトル~!


〈Hiromi’s Eye〉

ストーリーを生かすも殺すも、出てくるキャラクターの表情はとても大切だと思うのです。
観る前と、観た後でこんなに印象の変わるキャラクターも珍しいのではないでしょうか。

それだけ、チキン・リトルの、動き出すとあふれ出てくるなんとも言えない表情に、
もう、胸キュンキュンやられてしまいました。

言葉だけでは表せない心の動きが、とてもリアルに表現されていて、もう、ビックリ♪

それは、例えば、とても頑張り屋のリトルの明るく振る舞う言葉とは裏腹の、
心の奥の寂しさや、せつなさが、ちょっとした表情・・・、
逆に、嬉しかった時の、「ホントは今まで辛かったんだ~!」
という心の奥が垣間見えるようなしぐさ・・・それらが、どんな言葉よりも私の胸に突き刺さってきました。

どんなに失敗しても、周りからいろいろ言われても、ポジティブに頑張ったリトル。
でも、一番分かって欲しい人に分かってもらえないほど、辛いことはありませんよね。

リトルにとってはそれは父親なんだけれど、そんな大好きな父親から、もう頑張らなくても良いと言われたら・・・
どんな気持ちになるでしょう~。
普通だったら、もう、自暴自棄になってしまうはず。

でも、リトルは、いつかきっと・・・って、
健気に、ただひたむきに、夢を忘れず頑張っていたんですよね。

凄いよ、リトル~。私、号泣してました。

私は、すぐに、「もう、ダメなんだ~」と落ち込みそうになるので、
リトルを思い出して、私も頑張れるかも~!と勇気を一杯もらいました。

説教臭いことも、なにもないのに、いろいろなことを笑いながら教えてくれるこの作品。

それは、どんな言葉を並べるよりも、リトル、そしてリトルの親友たちの姿が、心の中に焼き付くからなんですね。

笑って、泣いて、温かい気持ちを沢山もらえますよ~。

子供を持つお父さん、お母さんにも是非観ていただきたい作品です。


〈みどころ〉

  • チキン・リトルの表情。特に眉毛の動きに注目です。
  • チキン・リトルはとても器用♪パンツを紙で折って作ったり、高い所へ飛ぶ時は炭酸飲料を発射に使ったり・・・細かいところで、細かいところで器用さを発揮しています。
  • チキン・リトルの親友達。顔じゃないよ心だよのアヒルのアビー、臆病だけれどおしゃれなラント、陸に上がったおとぼけフィッシュ。
    みんなカラオケ好きというのが可笑しい♪
  • リトルと父親の心のやりとりが・・・(;;)。
  • 色々な映画のパロディが登場。「宇宙戦争」「インディ・ジョーンズ」「サイン」etc・・・。
  • ドングリが名物の「オーキー・オーク」の町は、町中ドングリだらけ。
  • 建物や色々なところにドングリのシンボルが付いていて、探すのも楽しいですよ。
  • サウンド・トラックも70年代~80年代の曲が満載で良いですよ~!

〈お気に入り〉

  1. 冒頭のリトルが学校へ行くまでの珍騒動♪
    パンツとチューインガムの戦いは最高!頑張れ~と応援してました。
  2. リトルが星に願い事をするシーン(胸キュン)
  3. フィッシュが、キング・コングごっこをするシーン。
  4. ラントがバーブラ・ストライザンドのファンらしい。
  5. リトルとその親友4人組のみんなは、どんなに意地悪されても、誰の悪口も言わないところ。
  6. リトルが父親の肩の上で、全身で嬉しい~って表現するシーン。
  7. エトセトラ・・・。

英題:Chicken Little
監督:マーク・ディンデル
脚本:スティーブ・ベンチック、ダン・ガーソン、ロバート・L・ベアード
出演(声):

  • ザック・ブラフ
  • ジョーン・キューザック
  • ゲイリー・マーシャル

音楽:ジョン・デブニー
製作年:2005年
製作国:アメリカ
日本公開:2005年12月23日
配給:ブエナビスタ
上映時間:81分

▼予告編