2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうのベストセラー小説を「フラガール」「悪人」「怒り」の李相日監督がメガホンを取った作品。
世間的には「女児誘拐事件」と言われてしまう、あの夏の出来事。あの夏の真実。それは二人しか知らない温かくて自由で楽しかった時間・・・。
広瀬すずと松坂桃李で綴られる切ない切ない愛の物語。
共演は、横浜流星、多部未華子、趣里、柄本明、三浦貴大さん、内田也哉子。
その『流浪の月』をパーソナリティー斉藤洋美が紹介。
(C)2022「流浪の月」製作委員会
〈ストーリー〉
家に帰りたくない色々な事情を抱えた10歳の少女、家内更紗(かないさらさ)は、雨の降るなか、一人公園で本を読んでいました。雨に濡れる更紗にそっと傘を差しかけたのは、19歳の大学生佐伯文(さえきふみ)。「大丈夫?帰らないの?」「帰りたくない」「うち、来る?」「うん、行く」とその言葉からはじまった二人の共同生活は、夕食にアイスクリームを食べたり、ケチャップをかけたい放題かけたり、部屋の中を散らかし放題にしたり、初めてお互いに大きく深呼吸ができるような、心から安心できる奇跡のような日々でした。
しかし、夏の終わりのある昼下がり、その二人だけの幸せな時間は突然終わりを告げられてしまいます。その二人の絆を引き裂いてしまうシーンが本当に切なくて、文が更紗の手をしっかりと握っていて、そして、空の上には昼下がりなのに、美しい月が出ていました。
そしてその時から、更紗は「家内更紗(かないさらさ)ちゃん誘拐事件」の「被害女児」として、文は「誘拐犯」として世間に報じられてしまいます。
それから15年、ふたりは偶然の再会を遂げるのですが・・・「かわいそうな被害女児 」 というレッテルを貼られ、ずっと生きてきた更紗、そして文も・・・二人はお互いにさまざまなものを背負って生きていて・・・。
この作品は、世間の勝手な抑圧の中、誰にも信じてもらえない真実を抱えて生きてきた、孤独な男女の美しい愛の物語です。
〈Hiromi’s Eye〉
- 「更紗と文のような関係は、現実にはないかもしれないけれど、あったらいいな、あって欲しいな、というスタンスでこの映画に取り組みました。痛みや苦しみに耐える人に訪れる救いを見出したかった。」李相日(りさんいる)監督の言葉。
- 撮影監督の「パラサイト半地下の家族」のホン・ギョンピョさん。日本作品は初参加です。美しい映像で綴られて、ラストシーンの月の輝きは、見たことのないような輝きでした。
- ドラマ「テセウスの船」などでお馴染みの白鳥玉希(しらとりたまき)ちゃん。素晴らしい更紗の子供時代を演じています。
- 「ポーの詩集」
監督:李相日
原作:凪良ゆう
脚本:李相日
製作総指揮:宇野康秀
製作エグゼクティブ:依田巽
製作:森田篤
撮影監督:ホン・ギョンピョ
出演:
- 広瀬すず
- 松坂桃李
- 横浜流星
- 多部未華子
- 趣里
- 三浦貴大
- 白鳥玉季
- 増田光桜
- 内田也哉子
- 柄本明
製作年:2022年
製作国:日本
配給:ギャガ
上映時間:150分
2022年5月13日(金)ロードショー
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